書評を書いてみる

がんばってみる

最近読んだ漫画まとめ

某トロピーの友人が「春休み中毎日10冊ずつ漫画を読む」という目標を立てていたため、それにのっかってみようと思う.

自分の場合は、漫画以外にも読みたいもの観たいものがあるので、とりあえず春休み中に300冊漫画を読むことを目標にする.

 僕の春休みは最後の期末レポートを提出した2月7日から始まり、学校が始まる前日の4月6日に終わります.

60日でどれだけ読めるかな.当然本も30冊くらい読みたいのだけど...

この前軽くまとめた東京闇虫(全5巻)と東京闇虫season2(〜2巻)に加え、今のところ以下の漫画を読んだ.

 

 

 

 ハカイジュウ(〜10巻)☆3

少年チャンピオンを代表するザコ漫画である.

ロジックもリアリティーなんて糞食らえ、怪獣どーんドカパチ人死にまくりのB級SF感満載の作品.

昔からB級SFが好きだった、ということもあって、こういうチープな漫画も好き.

 

 

地球戦争 1 (ビッグ コミックス)

地球戦争 1 (ビッグ コミックス)

 

 地球戦争(〜2巻)☆3

宇宙戦争のまんま...な気がしたが、うんまあいいや.

 

 

志乃ちゃんは自分の名前が言えない

志乃ちゃんは自分の名前が言えない

 

 志乃ちゃんは自分の名前が言えない(全一巻)☆5

力作.感想を書くのが面倒くさくなってきたので、全一巻なので読んでください.

 

 

甘々と稲妻(1) (アフタヌーンKC)

甘々と稲妻(1) (アフタヌーンKC)

 

 甘々と稲妻(〜1巻)☆5

心温まる.妻を失った父子家庭と、母親に構ってもらえない女子高生が、食卓を囲んで絆を深めていく話.

 

 

山風短(1) くノ一紅騎兵 (KCデラックス)

山風短(1) くノ一紅騎兵 (KCデラックス)

 

 山風短(全四巻)☆5

言わずと知れた「バジリスク」を世に放ったせがわまさき山田風太郎による短編集.

この二人の作品はどれも面白い.個人的には4巻、忍者枯葉塔九郎の話がオススメです.

 

 

 Y十M(全11巻)☆5

同じく山田太郎せがわまさきによる作品.個人的にはバジリスクより面白かった.

 

まだまだあるのですが、そろそろお昼ご飯を食べにいくのでここまでにします...

漫画の詳細はamazonを見てください笑.

まとめた分だけでいうと36/300

まだブログでまとめてないけど読み終わってる分だけで50冊あるので(今数えた)、事実上2月16日時点で86冊.この分だと300冊に達成しそうですね.

 

読み終わった本で書評を書いていないのが「孤独について」、「ユニット」、「術語集」、頑張ろう.

【漫画】東京闇虫

 

東京闇虫 1―人生で最も選びたくないシナリオ (ジェッツコミックス)

東京闇虫 1―人生で最も選びたくないシナリオ (ジェッツコミックス)

 

 

 

 漫画について下手なことをいうと漫トロにボコボコにされそうなので,ビクビクしながらこれを書いている.

 

日本の裏社会を描いた,何とも言えない普通な作品.

リアリティーなら『闇金ウシジマ君』,サイコパス度なら『殺し屋1』の方が上回っており,特に突出したところを感じない作品であった.

漫画についての書評って何を書けば良いかわからない....教えて漫トロ勢.

【書評】意識は傍観者である

 

 

意識は傍観者である: 脳の知られざる営み (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)

意識は傍観者である: 脳の知られざる営み (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)

 

本書は、「認知」という行為が如何に限定的であるか、またその限定性と脳の持つ機能との関係性について言及している. 

 

個人的に一番興味深かったのが第五章である.

第五章では,ひどく酔っぱらった男が交通事故を起こし,駆けつけたユダヤ人の警察官に対し,人種差別的な暴言を吐いたという事例をまず紹介している.

素面に戻った男は,自身にはユダヤ人に対する偏見はなく,酒の勢いで思ってもないことを言ってしまったと話している.

一般的には,この男は本心ではユダヤ人に対して差別的で,酒の力が彼の「本当の面」を暴いたと考えるのが妥当であろう.

しかし筆者はこの考えは些か単純だと主張する.

 

人間性を構成する脳はたくさんの神経細胞によって構成されている,それ故「私」という絶対的な自己は存在せず、また同時に「偽りの私」も存在しない.

”ぼくは大きくて、僕のなかには大勢いる”のである.

 

これを筆者は一つの例を用いて説明している.

ある人工知能の科学者が「積み木を見つけて、つかんで、パターン通りに積み上げる」という単純な動作をこなすロボッドプログラミングの開発を試みているのだが,これがうまくいかない.

一見単純に見える操作が、ものすごく複雑な計算を必要とするのだ.

これをマーヴィン・ミンスキーという科学者がある方法を用いて解決した.

「積み木を見つけて、つかんで、パターン通りに積み上げる」という行為を「積み木を見つける」,「それをつかむ」、そして「積み上げる」という3つの別々の単純な行為に分割したのである.

一つ一つの単純な動作を担当する,サブエージェント同士が接続され,一つの複雑な行為を遂行する大きなエージェントとなるのである.

 

本題までが長くなったが,つまり人間の知能も同じ構造になっており,”心のエージェントそれぞれが自分だけでできることは、知性も思考も必要としない単純なことだけだ.しかしそのエージェントを結合して,非常に特殊な方法で,社会を作り出すと,それが知能をもたらす”のである.

サブエージェント同士は全員が同じ思考回路を持ち合わせているだけでなく,それぞれ特有のシステムを持ち合わせる.だからこそ,サブエージェント同士はぶつかり,人は自己矛盾に直面し,葛藤するのである.

ダイエット中の人が,今日目の前にあるケーキを食べるか迷っている姿などがこれに当たる.

サブエージェント同士の関わりが,人の「面」を形成する.サブエージェントは無数にあり,その関わり方も無数にあるため,人間は無数の面から形成される.

 

本書によると,心のエージェントを構成する二大政党が「感情」と「理性」である.

前者は迅速で意識に上らない.後者は認知的で、意識される.

この2つの競争し合うサブエージェントが,私たち人間を「非合理」的な存在たしめているのではないかと思う.

例えば、

①いま一万円を貰うか

②一週間後に一万一千円を貰うか

選択肢を提示されたとき、ほとんどの人は前者を選択する.

しかし、人が

①52週間後に一万円を貰うか

②53週間後に一万一千円を貰うか

の選択肢を提示されたとき、ほとんどの人は後者を選択する.

これも感情のモジュールと理性のモジュールのせめぎ合いで説明できる.

人は,前者により,将来を「割り引いて」考えるのだ,そのため「いま」一万円が貰えることにたいして大きな価値を見いだす.

しかし、2つ目の選択肢のように,感情のサブエージェントが働きにくいのようなシチュエーションでは,理性のサブエージェントが働き,人は合理的な判断を下せることが出来る.

 

これまで自分は「合理的に考えることが出来る」という状態を無条件に「良い」状態であると考えていたが,そうではないのかもしれない.

というより,感情のエージェントは否応なしに僕たちの頭の中にどっしりと存在してしまっているので,そいつに対してどのように対応していけばいいのか,分からない,というのが正直なところだ.

 

思ったより長くなった,この本は難しかったし,完全に消化しきれていない・・・

文章も支離滅裂だが,これから頑張ろう.

 

書評を書いてみる

春休みの間だけ,試験的に書評を書いてみる.

 

思い立った理由は以下である.

①長い文章を書く機会が減った.

文章を書く技術というものは,あっという間に減耗してしまうものだと感じる.

今こうして長文(と言えた長さでもないが)を書いているだけで,キーボードを打つが止まり、文章の構成は適切か、正しい語句を使えているかなどと自問してしまう.

Twitterで突発的に考えたことを投下することはあっても,分量としてはわずかなものであるので、こうした形で文章を書くことに慣れていきたいと思う.

 

②備忘録をつけようと思った.

大学に入って,色々な本を読んだが,内容を忘れていることが多い.

時には,「この本読んだっけ・・・?」となるが,これではもはや読んだ意味がない.

忘却曲線云々ではないが,自分で内容をまとめることで少しでも記憶に留まる,意義のある読書が出来ればと思う.

 

③まとまった考えを投下し、評価の目に晒されることに慣れる.

評価の対象になるという意味ではTwitterでも変わらないのかもしれない.

それでも,Twitterのように上から下にあっという間に流れていく短い文章は、記憶に留まることも、評価の対象となることもあまりないのではないかと思う.

大抵の場合,それが一見に値する内容であっても,なんとなく読んで,何となくそれについて考えて,何となく忘れていく気がする.

それはそれで気楽で良いのだが,Twitterはまとまった考えを投下し、評価の目に晒すには、最適なツールではないと感じる.

自分の中でまとまった考えを文章におこし,他人に晒すのはとても怖いことだが,これからそういったことを強いられる場面は何度もあるだろうし,今のうちに慣れておきたい.

 

出来るだけ,続けていければ良いかと思う.